日本科学史学会の第71回年会(5/25-26, 東京大学駒場キャンパス)に参加してきました。
私自身は今回、「オンデマンド講演」の枠で、「今井功の高速流体力学における解析と数値計算 」と題する報告をしました。昨年度からいただいている科研費の途中経過というべきものですが、これはこれで一応、議論としてはおおむね固まっているので、頑張って論文にしなくては……と思います。なお「オンデマンド講演」ではオンライン上に掲示板が用意されており、お二人から質問をいただきました。ありがとうございました。
しかしそれ以上に、今回の年会は、自分の指導している院生が3人発表をするということのほうが大きな出来事でした。具体的には次の3件です。
- W. E. ヴェーバーの磁気理論の形成過程 滝澤悠人
- 数学者菊池大麓の「地震研究観」の変容:震災予防調査会の事業内容の変遷に即して 菱木風花
- 日本の原子力導入期における学セクターの多元性 猪鼻真裕
事前に「博士課程コロキウム」の授業内で発表の練習をしていましたが、3人とも内容をしっかり改善していて、それぞれに興味深い報告になっていたと思います。
また、今回の学会ではとても久しぶりに、懇親会にも参加しました。何年もお話ししていない/会っていない人たちに会う機会として貴重だということを再認識したところです。来年の年総会は立命館大学で開かれるとのことで、できる限り参加しようと思います。