演習(大学院ゼミ)の記録
【専門書講読】
D.R. ヘッドリク『進歩の触手:帝国主義時代の技術移転』(原田勝正ほか訳)日本経済評論社、2005年.
第4章 帝国の電気通信網
【TBA】
【書評紹介】
Saumitra Basu, The History of Forensic Science in India. London: Routledge, 2021.
Review by Kumar Rai, Technology and Culture 64 (2023): 584-585.
評者は、イギリス統治下のインドにおける「法科学(Forensic Science)」の発展とそれがもたらす植民地の治安の変化についてインドに設置された特徴的な機関に着眼して論じている点を評価している一方、著者が「Forensic Science」についての言及より先に古代インドの法倫理観への言及しており論が逸れている点を否定的に見ていることが読み取れます。
今期の演習で扱った専門書の中では「宗主国と植民地」の関係性が論じられることが多かったため、自分の扱う分野である「医学」が「宗主国と植民地」の文脈で論じられた書籍を探し当該書評を扱いましたが、帝国主義社会における「上からの技術移転」について「法科学」を取り上げて論じるという内容は興味深く、論点へのアプローチ方法として自分にも応用できないかと考えさせられました。【工藤】
【研究発表】
※今回はなし