コレクションの歴史に関するセミナーを開催

本日は、海外からのゲストをお招きして、コレクションの歴史に関するセミナーを開催しました。

講師は、現在フィレンツェのガリレオ博物館 Museo Galileo でポスドクをされているMaddalena Napolitani氏。演題は “Scientific Collections in Modern Europe: Histories and Perspectives. The cases of the Mineralogy Museum of the École des Mines (Paris) and of the Museo Galileo (Florence)” でした。彼女の博士論文のテーマでもある、パリ鉱山学校の鉱物コレクションについての歴史研究のお話がメインで、現在の所属先であるガリレオ博物館のコレクションとの比較が最後に述べられました。

「コレクションの歴史」は、私の担当授業の一つである博物館資料論と関係が深く、博物館史の一部をなすものだと思いますが、日本国内ではあまり耳にしない気がします。特に今回のお話は18~19世紀フランスの科学史と重なる部分が多かったので、私個人としてはたいへん面白く聴かせていただきました。

今回のセミナーは、Napolitani氏がプライベートで日本を訪問するという連絡を旧知の先生からいただき、こちらからお願いして実現したものです。日程の都合上、夏休みのど真ん中で参加者が少なかったのはやや残念でしたが、少人数で充実したディスカッションができたのはよかったと思います。