東京電機大学(編)『偉人たちの挑戦(2)物理学編I』という本に、長岡半太郎についての短い文章を寄稿しました。
この書籍シリーズは、科学技術振興機構(JST)が以前に作成した動画シリーズ「偉人たちの夢」を書籍用に再編集したものだそうですが、本編となる各人物の紹介の最後に、「エピローグ」「読書案内」が独自に付されています。私が寄稿した長岡半太郎のエピローグには「世界と勝負した物理学者」というタイトルをつけました。
この原稿依頼はもともと、国立科学博物館の研究員をしていた時に受けたものです。当時、私は科博が所蔵する長岡半太郎資料の担当者で、常設展示「日本の科学者」の中にある長岡半太郎についての展示も担当していました。本稿ではこの内容も踏まえつつ、長岡がいかにして物理学者になったかを平易に記しています。あわせて、3点の資料の画像を掲載しました。
博物館の持っている画像を掲載していることもあり、肩書では現職が一橋で前職が科博であることを分かるようにしてもらったのですが、よく考えたら、この両方が明示的に並んでいる出版物はほかにないかもしれません。