「火ゼミ」(東工大で行われている科学史・技術史・科学技術社会論の研究会)にて、オンラインで研究発表を行いました。タイトルは「1970年大阪万博における科学技術展示の国際比較」です。
この研究は、今年度から分担者として参加している科研費の研究課題の一部となっています。3月に「万博学研究会」で報告した内容と一部を入れ替え、全体をブラッシュアップした内容で報告しました。まだ中間報告の段階ですが、自分としてはだいぶ良くなったように感じます。
いくつか啓発的なコメントもいただきましたが、特に一番最後にいただいたコメントで、「実際に大阪万博は見学したけれども、こうなっていたのか」という趣旨の感想は非常にありがたいものでした。過去の展示を、それを実際に見ていない者が史料から考察することの意義について、認めていただけたように感じたからです。
今回の報告は大部分が公式記録に基づく概観と考察でしたが、着目すべき論点が自分の中ではかなり明確になってきたので、今後は一次資料の発掘と、時代背景の裏付けを進めていきたいと思っています。