国立科学博物館(科博)の一般向け「科学史講座」で講師を務めました。題目は「巨大実験の科学史~加速器からカミオカンデまで~」です。
この講座は私が科博にいたときに担当していたものですが、今回はゲスト講師として1回分を受け持ちました。今年度の講座は「実験からみる物理学のあゆみ」というテーマで開かれていて、オンライン形式での実施でした。
私は、昨年の夏に科博で開かれた企画展「加速器」で総合監修を務めており、また、今年の夏のミニ企画展「残して伝える!」で、カミオカンデに関するコーナーを担当しています。今回の講座では、この二つの展示で紹介した資料を取り上げながら、20世紀物理学史のひとつの特徴となっている《巨大科学としての素粒子物理学実験》の話をしました。
オンラインで聴講している参加者の方々はビデオオフになっているので、残念ながら反応はよく分かりません。ただ、最後のコーナーではいくつか質問ももらいましたし、それぞれに楽しんでいただけたなら幸いです。